Bybitのレバレッジ取引のやり方とは?注意点もあわせて徹底解説

Bybitは、最大100倍のレバレッジ取引ができる海外の仮想通貨取引所です。

ポジション保有中にレバレッジ取引率が変更できるため、自由度が高い取引ができます。

でもレバレッジ取引って複雑で難しそう。

そこで本記事では次の内容について解説します。

記事のポイント
  1. Bybitのレバレッジ取引の特徴
  2. 実際にレバレッジ取引をおこなう手順を解説
  3. 失敗しないレバレッジ取引のポイント

本記事を読むことで、Bybitでレバレッジ取引をおこなう方法が理解できます。

はじめてレバレッジ取引に挑戦する方にも、わかりやすく解説しているのでぜひ読み進めてみてください。

Bybit(バイビット)のレバレッジ取引とは

Bybitのレバレッジ取引とは、預けた資金を担保に「預けた資金以上の倍率で取引ができる」仕組みです。

たとえばレバレッジを10倍に設定した場合、5万円の資金を預けておけば50万円分の取引ができます。

つまり、取引した仮想通貨の価格が上がれば文字通り5倍の利益が発生します。

ちなみにBybitでは最大100倍のレバレッジ取引がおこなえる仮想通貨取引所です。

世界各国1,000万人以上のユーザーによって利用されている取引所なので、高い流動性を確保しています。

しかしレバレッジ取引は利益が増える一方、損失も膨らむので注意点を踏まえての取引が重要となります。

Bybit(バイビット)のレバレッジ取引の特徴

Bybitのレバレッジ取引の特徴をご紹介します。

5つの特徴
  1. 3種類の取引方法
  2. 最大100倍のレバレッジ倍率
  3. 途中でレバレッジ倍率が変更できる
  4. リスクが制限できる
  5. 2種類の証拠金オプション

効果的な取引をおこなうためにぜひご確認ください。

3種類の取引方法

Bybitは、以下3種類のレバレッジ取引を扱っている仮想通貨取引所です。

  • USDT無期限契約
  • USDC無期限契約
  • インバース契約

詳しくご紹介します。

USDT無期限契約

USDT無期限は、米ドルと価格が連動している仮想通貨「USDT」を証拠金にレバレッジ取引ができます。

USDTはステーブルコインと呼ばれる価格変動が少ない仮想通貨なので、相場下落による損失を避けられます。

さらに対応している銘柄数は150種類以上と多いため、幅広い選択肢でトレードできる取引です。

なお「無期限」とは、決済しない限りポジションを保有できることを意味します。

USDC無期限契約

USDC無期限は、米ドルと価格が連動している「USDC」を証拠金にレバレッジ取引ができます。

同様に米ドルと連動している「USDT」とは、発行元が異なります。

USDCもステーブルコインなので、相場下落による損失を避けられる仮想通貨です。

対応している銘柄数はUSDTと比べて21種類と少ないですが、BTCなどの主要通貨からGMTなどのトレンド通貨まで取り扱っています。

インバース契約

インバース契約とは、仮想通貨を証拠金としたレバレッジ取引です。

つまり仮想通貨の相場が取引の損益に影響を与えます。

なおインバース契約は、さらに以下2つの種類に分かれます。

  • インバース先物:決済の有効期限がある
  • 無期限契約:決済の有効期限がない

利益の最大化が可能ですが、損失も大きくなりやすいのでリスクへの理解が必要な取引です。

最大100倍のレバレッジ倍率

Bybitでは、最大100倍のレバレッジ取引がおこなえます。

なお取引する仮想通貨銘柄によって倍率が異なるので、以下ご確認ください。

倍率 銘柄
100倍 BTC、ETH
50倍 XRP、BCH、EOS、SOL
25倍 CHZ、SUSHI

途中でレバレッジ倍率が変更できる

Bybitのレバレッジ取引では、ポジション保有中にも関わらずレバレッジ倍率が変更できます。

たとえば下落相場の場合にレバレッジ倍率を下げれば、損失を最小限に抑えられる可能性があります。

逆に上昇相場のタイミングでレバレッジ倍率を上げれば、利益の最大化が可能です。

つまり相場の状況に応じたトレードが可能になります。

ただし、当然変更した直後に相場が変化するケースもあるので、倍率の変更は徐々におこないましょう。

リスクが管理されている

Bybitでは、ユーザーのリスクを抑える仕組みが採用されています。

具体的には、トレードしている資金が増えるにつれて設定できるレバレッジ倍率が制限されるといった内容です。

たとえば、本来BTCは100倍までレバレッジがかけられますが、1,000万円と多額のポジションをとると50倍まで制限される可能性があります。

つまりBybitは倍率の制限によって、ユーザーの損失を最低限におさえてくれています。

2種類の証拠金オプション

Bybitには、証拠金オプションが次の2種類あります。

  • クロスマージン
  • 分離マージン

取引に関わるポイントなので確認しておきましょう。

クロスマージン

クロスマージンは、口座内すべての資金を証拠金としてレバレッジ取引をおこないます。

つまり、口座内に20万円の証拠金がある場合、20万円すべてを担保にして取引する方法です。

メリット

より多くの証拠金が使えるので、利益の最大化が狙える

デメリット

すべての証拠金を使うので、大きな損失が出たときには資金を失う可能性がある

いわゆるハイリスク・ハイリターンに該当するため、レバレッジ取引に慣れない内は控えておきましょう。

分離マージン

分離マージンは、口座内の一部の資金を証拠金としてレバレッジ取引をおこないます。

たとえば口座内に20万円の資金があれば、一部の10万円のみを証拠金に設定できます。

メリット

大きな損失が出ても、証拠金に設定していない資金が口座内に残っている

デメリット

証拠金が小さいとレバレッジ取引による利益が大きくなりづらい

分離マージンは利益率が小さくなりますが、リスクを最小限におさえられる証拠金オプションです。

はじめてレバレッジ取引に挑戦する方は、まず分離マージンで大きな損失を回避しながら取引しましょう。

レバレッジ取引のメリット

Bybitのレバレッジ取引のメリットを以下3つご紹介します。

  • 追証なしのゼロカットシステム採用
  • 約定率が高い
  • スマホで取引できる

Bybit独自のメリットもあるのでぜひご確認ください。

追証なしのゼロカットシステム採用

Bybitのレバレッジ取引には、追証がありません。

追証とは

追加証拠金の略であり、レバレッジ取引で損が発生して追加の証拠金を入金しなければならない状況をいいます。

そしてトレーダーの損失をFX業者が負担してくれるゼロカットシステムと呼ばれる仕組みが採用されています。

つまり高い倍率でレバレッジ取引をおこなっても、トレーダーは証拠金以上の損が発生しません。

追証なしのゼロカットシステム採用は、海外取引所特有のハイレバレッジ取引と相性が良いシステムです。

約定率が高い

Bybitのレバレッジ取引は約定率が高く、多くのユーザーから支持を集めています。

約定率とは

約定率とは、トレーダーの注文が成立する確率です。

Bybitのユーザーは1,000万人を超えており、高い流動性を維持しているため約定率も高くなっています。

スマホで取引できる

Bybitのレバレッジ取引はスマホの公式アプリを使用しておこなえます。

手順は次の3ステップです。

  1. 仮想通貨を入金する
  2. 仮想通貨をレバレッジ専用アカウントに移す
  3. レバレッジ設定をして取引を完了する

事前に使用しているスマホのBybit公式アプリをインストールしておきましょう。

レバレッジ取引のデメリット

レバレッジ取引のデメリットは、損失額の増幅です。

Bybitでは最大100倍のレバレッジ取引がおこなえますが利益が膨らむ反面、損失も大きくなる可能性があります。

たとえばBTCを100倍のレバレッジ率で取引していた場合、BTCの価格が1万円下がるだけで100万円の損失を生みます。

Bybitには追証なしのゼロカットシステムが採用されていますが、すべての証拠金を失うリスクがある取引です。

利益が大きくなるメリットだけでなく、デメリットも同様に理解してレバレッジ取引をしましょう。

Bybit(バイビット)のレバレッジ取引がおすすめな人

Bybitのレバレッジ取引がおすすめなのは、いち早く仮想通貨取引で利益を出したい方です。

たとえばビットコインの価格が200万円の場合に、1BTC保有していたとしましょう。

ビットコインの価格が200万円から210万円になると、利益は10万円です。

しかしレバレッジ率100倍の取引であれば、利益は100倍の1,000万円まで膨らみます。

本来1,000万円の利益を得るには、ビットコインが200万円から1,200万円まで高騰する必要があります。

レバレッジ取引は利益をブーストしてくれるため、最短で大きな利益を出せる取引方法です。

Bybit(バイビット)のレバレッジ取引のやり方

Bybitでレバレッジ取引する手順をご紹介します。

  1. Bybitで口座開設する
  2. 仮想通貨を入金する
  3. 資金を移動する
  4. レバレッジ設定をおこなう

実際の画面に沿って解説します。

①Bybitで口座開設する

はじめにBybitの新規口座開設をします。

公式サイトにアクセスして「今すぐ登録」をクリック。

 

次に「メールアドレスとパスワード」を入力して「アカウントを作成する」をクリックします。

 

 

続いて登録したメールアドレスに届いた6桁の認証コードを入力しましょう。

 

以上でBybitの口座開設は完了です。

②仮想通貨を入金する

Bybitの口座開設が完了したら、仮想通貨を入金します。

はじめにホーム画面左上の「暗号資産を購入」から「暗号資産を入金」をクリック。

続いて入金する仮想通貨を選択して「入金情報」を確認しましょう。

送金する仮想通貨は、手数料が安いXRP(リップル)がおすすめです。

そして国内取引所から送金手続きをおこない、入金情報を入力して手続きを進めましょう。

③資金を移動する

Bybitに仮想通貨が入金できたら、レバレッジ専用のアカウントに資金を移動します。

はじめにホーム画面右上の「資産」から「デリバティブ」あるいは「USDCデリバティブ」を選択しましょう。

 

次に「振替」をクリックします。

 

続いて以下の内容を選択・入力して「確定」をクリックしましょう

  • 振替先
  • 振替する通貨
  • 数量

以上で振替手続きが完了です。

④レバレッジ設定をおこなう

資金の振替が完了したら、レバレッジ取引をおこないます。

本記事でご紹介するレバレッジ取引の設定
  1. 取引種類:USDT無期限契約
  2. 通貨ペア:BTC/USDT
  3. マージンモード:分離マージン
  4. レバレッジ(ロング・ショート):10倍

それでは解説していきます。

はじめにホーム画面上部の「デリバティブ」から「USDT無期限」、そして「BTCUSDT」を選択します。

続いて画面右側に表示されている数字をクリック。

するとレバレッジの設定画面が表示されます。

マージンモードとレバレッジ率を選択しましょう。

次に「参入注文」の選択を確認して以下の情報を入力します。

  • 注文方法:「指値・成行・条件付」から選択
  • 価格:注文方法に応じて入力する(成行は入力不要)
  • 契約数量で発注:発注する数量を入力

 最後に「買いで参入」あるいは「売りで参入」をクリックすればポジションが保有できます。

レバレッジ取引の注意点

Bybitでレバレッジ取引する際の注意点を、以下のポイントでご紹介します。

  • 余剰資金で取引する
  • 高すぎるレバレッジを設定しない
  • 取引手数料がかかる

注意点を理解してリスクを最低限に管理しましょう。

余剰資金で取引する

Bybitのレバレッジ取引の証拠金は、必ず余剰資金から用意して取引しましょう。

もし生活費から取引資金を準備してしまうと、焦りや不安から正常な判断がむずかしくなってしまいます。

つまり目先の利益を追い求めてしまい、逆に損をするケースが非常に多いです。

余剰資金から取引をおこない、徐々に資金を増やして無理なくレバレッジ取引をしましょう。

高すぎるレバレッジを設定しない

Bybitのレバレッジ取引をおこなう際、はじめは高すぎるレバレッジ設定は控えましょう。

高いレバレッジ率は利益を増やしやすいですが、逆に損失も大きくなりやすいからです。

ちなみにBybitのレバレッジ取引は最大100倍まで倍率を上げられます。

しかしはじめてレバレッジ取引に挑戦する方は、まずは2倍から始めて取引に慣れることを目標としましょう。

取引手数料がかかる

Bybitのレバレッジ取引では、大きく2種類の手数料が発生します。

  • 取引手数料
  • 資金調達手数料

1つずつご紹介します。

取引手数料

Bybitのレバレッジ取引では、注文が確定されるごとに取引手数料が発生します。

取引種類ごとの手数料は次のとおりです。

USDT無期限契約 ・Taker:0.06%
・Maker:0.01%
USDC無期限契約 ・Taker:0.06%
・Maker:0.01%
インバース型無期限契約 ・Taker:0.06%
・Maker:0.01%
Takerとは

取引板にすでにある価格で買い注文や売り注文を出すユーザー

Makerとは

取引板にない価格で買い注文や売り注文を出すユーザー

TakerとMakerによって手数料が異なるので、事前に確認しておきましょう。

資金調達手数料

Bybitのレバレッジ取引には、以下のように1日3回発生する資金調達手数料があります。

  • 午前1時
  • 午前9時
  • 午後5時

ちなみに資金調達手数料とは、先物価格と現物価格の離れている価格差を埋める目的で設定されている手数料です。

仕組みとしては、注文数が多いポジション保有ユーザーから手数料を徴収して、注文数が少ないポジションを保有しているユーザーに分配します。

つまり、ポジションを保有しすぎると手数料が発生するのでご注意ください。

レバレッジ取引に関するよくある質問

Bybitのレバレッジ取引に関するよくある質問をご紹介します。

最大レバレッジは何倍ですか?

最大レバレッジは100倍です。

しかし銘柄によって倍率が変わるので、詳しくはこちらからご確認ください。

 

手数料はかかりますか?

はい、かかります。

Bybitでは取引手数料と資金調達手数料が発生します。

 

Bybitのレバレッジ取引で借金をするリスクはありますか?

いいえ、ありません。

Bybitのレバレッジ取引は追証なし、ゼロカットシステムを採用しているため、証拠金以上の資金が必要なケースはありません。

しかし証拠金自体をローンなどで用意してしまうと、当然借金のリスクがあります。

レバレッジ取引は必ず余剰資金でおこないましょう。

 

Bybitのセキュリティは安全ですか?

100%安全とは言えませんが、資産は万全の状態で管理されています。

Bybitのユーザー資産は、インターネットから切り離されているコールドウォレットで保管されています。

つまり、仮想通貨を盗もうとするハッカーからの攻撃を一切受けないのでリスクは限りなく少ないでしょう。

 

Bybitは日本人が利用しても大丈夫ですか?

はい、大丈夫です。

Bybitは過去に日本の金融庁から警告を受けていますが、違法性やユーザーに対する罰則は無いのでご安心ください。

Bybit(バイビット)のレバレッジ取引まとめ

本記事では、Bybitのレバレッジ取引の特徴や実際の操作手順をご紹介しました。

本記事の要約
  1. Bybitのレバレッジ取引は最大100倍でできる
  2. レバレッジ倍率だけでなく3種類の取引種類や証拠金オプションが選択できる
  3. レバレッジ取引は利益だけではなく損失も増えるので注意が必要

一見むずかしそうなレバレッジ取引ですが、手順や設定を覚えてしまえば初心者でも簡単におこなえます。

しかしレバレッジ取引に初めて挑戦する方は、低い倍率で設定をおこないリスクをおさえた取引をおすすめします。

世界各国からの利用者が多く、約定率が高いBybitでぜひレバレッジ取引をはじめてみましょう。