Binance（バイナンス）の手数料って高い？5つの手数料と安くするコツを解説！

本記事では、Binance（バイナンス）で発生する5つの手数料について、解説しています。

Binanceは、香港発の仮想通貨取引所です。

代表取締役は、OKCoinの元共同創業者である「Chang peng Zhao（愛称：CZ）」氏です。

時価総額ランキングなど世界トップクラスの仮想通貨取引所として、人気の取引所です。

「Binanceってよく聞くけど、海外と聞くと抵抗感があるな。手数料とか高そうだけど、実際どうなの？」このような疑問を持たれている方も少なくないかと思います。

早速、Binanceの手数料一覧について、解説していきます。

Binanceの手数料は5種類

Binanceの手数料は、次の5つです。

Binanceで発生する手数料のうち、無料は入出金手数料のみです。

他の4つは、手数料が発生します。

具体的な金額など、一つずつ解説していきます。

入金手数料

入金手数料とは、仮想通貨を取引所に入金する際に発生する手数料です。

Binanceでは、入金手数料は無料です。

ただし、法定通貨の入金には対応していません。

つまり、日本円を使用する場合、国内の仮想通貨取引所を経由する必要があります。

取引手数料

取引手数料とは、仮想通貨の売買時に発生する手数料です。

Binanceの場合、4つの取引が可能です。

一つずつ、解説していきます。

現物取引（スポット）

現物取引は、最もポピュラーな仮想通貨の取引です。

手数料はBinanceの場合、どの通貨も0.1％に設定されています。

ただし、半額の0.05％に引き下げる方法があります。

具体的には、Binanceが発行する独自トークンであるBNB（Binance コイン）を利用する方法です。

具体的な手順は、後ほど解説します。

また、アカウントレベルによって手数料が変動します。

アカウントレベルは、

以上、2つで変動します。

補足として、MakerとTakerの意味は次のとおりです。

アカウントレベルの変動は、非常にハードルが高いです。

大口の投資家を除き、ほぼ一般ユーザーに該当するのではないでしょうか。

したがって、少しでも割引のあるBNBの利用が得策といえるでしょう。

USDⓈーM先物取引

USDⓈーM先物取引とは、永久先物取引という意味です。

先物取引とは、将来の売買を事前に約束する取引を意味します。

つまり、永久先物取引とは、決済期限がない（終わりが設定されていない）取引といえます。

強制的に精算されるまで、ポジションを取ることが可能です。

証拠金では、USDT（テザー）かBUSD（バイナンス）の両方が、基軸通貨として利用可能です。

手数料は、自社コインと紐付いているBUSDの方が安く設定されています。

Binanceでは前述の表のとおり、レベル9まで設定されていますが、本記事では一部抜粋した状態で記載しています。

BUSDは、Maker注文によるマイナス金利で手数料がバックされる設定になっています。

ただし、レベル2からのため、ハードルは高いといえるでしょう。

お得なことに変わりはありませんので、USDⓈ-M先物取引をする際は、BUSDの利用をおオススメします。

COIN-M先物取引

COIN-M先物取引とは、四半期先物取引と訳すことができます。

決済まで、四半期（3月、6月、9月、12月）の有効期限が設けられています。

決められた期限までに、ポジションをクローズする必要があるものの、手数料が安く設定できます。

証拠金は、取引している仮想通貨を使用します。

下記表は、アカウントレベルを一部抜粋した状態で記載した手数料のまとめです。

先ほどのUSDⓈーM先物取引と比べても、手数料が安いことがおわかりいただけるでしょう。

ただし一点気をつけるポイントとして、BNBの手数料支払いに応じた割引はないことを注意しておきましょう。

レバレッジ取引

レバレッジ取引とは、元金よりも高い金額で仮想通貨を売買することを意味します。

レバレッジを和訳すると「てこの原理」です。

少ない力で大きな力を持ち上げることを、お金に置き換えるとイメージしやすいのではないでしょうか。

Binanceの場合、第三者から提供された資金を使用して取引します。

証拠金借入金利（レバレッジにかかる金利）は、取り扱う仮想通貨やアカウントレベルによって異なります。

下記の表は、Binanceにおける主要3通貨の手数料（借入金利）をまとめたものです。

アカウントレベルは、一部抜粋しています。

日次借入金利のため、金利は毎日変動します。

表は、2022年10月29日の金利です。

出金（送金）手数料

出金（送金）手数料とは、その名のとおりBinanceから仮想通貨を引き出す時に発生する手数料です。

用途として、トランザクション手数料をカバーするためのものです。

通貨ごとに、手数料と最低出金枚数が異なります。

本記事では、代表的な仮想通貨を5つピックアップして表にまとめました。

基本的にどの通貨も、BNB Smart Chain（バイナンススマートチェーン）を利用することで、手数料を減らすことが可能です。

ただし、タイミングによって変動があることを覚えておきましょう。

資金調達手数料

資金調達手数料とは、永久先物市場と現物価格の祭に関する手数料です。

満期がないUSDⓈーM先物取引には、先物価格と現物価格に開きが生じてしまいます。

仮想通貨の高騰や下落など、勢いが落ち着いたところで、両者の開きを強制的に収束させることができます。

資金調達率によって判断され、毎日午前1時、午前9時、午後5時の8時間おきに更新されます。

下記にて、ざっくりとした例をお伝えします。

資金調達手数料は、Binanceの公式サイトにある「Binance Futures」から確認できます。

コンバート手数料

コンバート手数料とは、両替時に発生します。

コンバート手数料自体は無料ですが、若干のスプレッドが発生します。

ただし少額のため、過剰に気にする必要はないでしょう。

Binanceの基本情報

Binanceは、世界有数の仮想通貨取引所です。

Binanceの基本情報について、表に記載します。

デリバティブ取引とは、もとの金融資産商品から派生したタイプの商品です。

デリバティブ取引の例として、先物取引やオプション取引が挙げられます。

効率的な資産運用、リスクヘッジも可能な取引です。

クレジットカードにも対応

Binanceでは「Visa」と「MasterCard」の2種類で、クレジットカードに対応しています。

上記に当てはまる方にとって、クレジットカードでの購入は便利だと言えます。

ただし、JCBなどのカードは対応していませんので、注意が必要です。

また、クレジットカードを利用した場合、手数料は高く設定されています。

通貨の3.5％もしくは10ドルの高い方が、手数料として発生します。

上記に当てはまる方は、クレジットカード以外の購入方法を選択しましょう。

Binanceの手数料は高いのか

Binanceの手数料は高いのか、それとも安いのか。

結論からいうと、Binanceの手数料は安いです。

理由について、詳しく解説します。

Binanceの取引手数料は安い

Binanceの取引手数料は一律0.1％と、比較的安価に設定されています。

国内の仮想通貨取引所は、取引手数料が無料と謳っているケースがほとんどです。

しかし実際には、スプレッドと呼ばれる手数料のようなものが発生しています。

スプレッドとは、販売所で仮想通貨を取引する際に発生する、購入時と売買時の価格差を意味します。

スプレッドは通貨やタイミングなどで変動するものの、一般的には2〜9％ほど発生する場合があります。

Binanceの方がパーセンテージを見る限り、お得といえるでしょう。

ただし、頻繁に利用する人は注意が必要です。

Binanceは1回の取引ごとに、0.1％の手数料が発生します。

仮想通貨を売買する頻度が高い人は、上記を忘れずに覚えておきましょう。

Binanceと国内の仮想通貨取引所との比較

Binanceと国内の仮想通貨取引所を比べた際、もっともわかりやすく比較できる手数料が、出金（送金）手数料です。

時価総額第2位、アルトコインではNo.1の取引ボリュームを持つETH（イーサ）で比較してみましょう。

出金（送金）手数料は、仮想通貨を換金する際に必ず発生する手数料です。

Binanceと比べ、約10倍に近い手数料が発生してしまいます。

ETHは、今後も必要となってくる銘柄です。

ETHの重要性について、詳しく解説します。

ETHの持つ重要性

ETH（イーサ）は、イーサリアムブロックチェーンで使用する仮想通貨です。

イーサリアムブロックチェーンの最大の特徴として、スマートコントラクトが挙げられます。

スマートコントラクトとは、ユーザーが一定のアクションを起こした時に、決められた動作を自動的に遂行するプログラムを意味します。

お風呂のスイッチを入れると、設定された温度でお湯をためられるとイメージすると、わかりやすいのではないでしょうか。

スマートコントラクトを利用して、世界ではNFTの売買が盛んに行われています。

NFTとは非代替性トークンと呼ばれ、持ち主を証明するデジタルデータです。

国内では、NFTの需要が徐々に高まってきており、2022年10月現在で1.5万人が購入経験ありといわれています。

ただし、国内の人口が1.2億人のため、割合でいうと約0.0001％（1万人に1人）です。

国内NFT購入者数推定(PFP系)
🟣8000〜10500名🟣
着実に増えています🚀

👇国内発ジェネラティブ17コレクションから全Walletを抽出。Walletの重複を削除し、重複なしWallet数を算出。15,962walletから一人 1.5〜2 walletとして人数を計算 pic.twitter.com/5Y9EpUMesO

— 全力まん NFT (@zenryoku_eth) August 25, 2022

割合ではまだ低いものの、2022年2月時点では約2,000人でした。

🌟国内コレクター数の概算🌟

💫12月31日時点
TOP 100コレクション保有者: 1917名
うちFloor 0.3以上のコレクション保有者: 526名

💫2月12日時点
TOP 100コレクション保有者: 2851名 (934名増)
うちFloor 0.3以上のコレクション保有者: 1231名 (705名増)

— 全力まん NFT (@zenryoku_eth) February 12, 2022

NFTの購入がもっとも盛んに売買されているプラットフォームがOpenSeaであり、イーサリアムブロックチェーン上に存在します。

2022年に入りNFTに関するニュースが、非常に増えていることも事実です。

テクノロジーのトレンドを示す「ハイプ・サイクル」では、NFTは啓発期や生産性の安定期の前にあたる「幻滅期」に突入しています。

画像引用：ガートナー社

2〜3年後、NFTがiPhoneのように浸透するとの見解もあり、ETHの注目度も上がっています。

上記のようにETHは今後も重要な銘柄であり、投資対象として関わる機会も多くなると推測されます。

ETHに対する手数料が低い取引所を選択することで、ムダな手数料を省くとこが可能です。

BNB（バイナンスコイン）を使って手数料を安くする方法

BNB（バイナンスコイン）とは、時価総額で世界最大級といわれる仮想通貨Binanceが発行するコインです。

2022年10月現在、1BNBあたり約40,000円台となっています。

画像引用：コインマーケットキャップ

BNBを保有する特典

BNBを保有することで、様々な特典が付与されます。

特典の中でも魅力的なポイントが、取引手数料の割引です。

取引の際にBNBを使用することで、最大25％の割引が受けられます。

BNBは総発行数が2億枚と決まっており、一定の割合をバーンすることで希少性を上げています。

実際に2022年4月から起きている仮想通貨市場の下落でも、1BNB＝40,000円台と価値を維持し続けています。

今後も価値が高まっていく可能性は十分あり得るのではないでしょうか。

取引手数料をBNBで支払うための設定手順

取引手数料をBNBで支払うための設定を、画像つきで解説していきます。

カンタンに手順をお伝えしておくと、次のとおりです。

では、画像つきで解説していきます。

はじめに、Binanceの公式サイトにアクセスし、ログインします。

次にトップページの下へ移動し、「手数料」を選択します。

「BNB控除の使用」をONにします。

以上で、設定は完了です。

注文画面の下の方にある「手数料レベル」で、反映されているかどうか確認できます。

注文画面の「現物チュートリアル」や「現物ガイダンス」をクリックすると、手順を確認することができます。

ぜひ、確認してみてください。

Binanceの手数料をBNB以外で安く抑える方法3選

先ほど解説した、BNB以外で手数料を安く抑える方法を3つご紹介します。

一つずつ、解説していきます。

仮想通貨での出金回数を抑える

１つ目はシンプルに、仮想通貨での出金回数を抑える方法です。

Binanceから仮想通貨を出金する際、一定の手数料が発生します。

1回あたりの出金手数料が多くても、手数料の上乗せはありません。

1日あたり、100BTCまで出勤可能です。

可能な限り、出金回数は少なくしていきましょう。

手数料レベルによる割引を利用する

手数料レベルとは、利用頻度によるランクです。

別名アカウントレベルと呼ばれ、利用頻度に応じて手数料の割引が適用されます。

上記2つを満たすことで、アカウントレベルが上がっていきます。

ただし、レベル1でも相当なハードルがあることは事実ですので、覚えておきましょう。

Taker注文ではなく、Maker注文を行う

注文スタイルをMaker注文で行うことによって、同じ通貨の購入でも手数料を安くすることが可能です。

上記3つは、一般ユーザーでも手数料が安く設定されています。

ただし、現物取引ではアカウントレベル1から適用されます。

一般ユーザーでは、MakerとTakerで手数料は変わらないことを覚えておきましょう。

Binanceの手数料に関するよくある質問

Binanceの手数料に関する質問について、解説していきます。

Binanceって海外の取引所だけど、日本人に対応しているの？

翻訳機能もあるので、利用する上でまったく問題はありません。
チュートリアルや画面解説もありますので、確認してみてください。

手数料って、どこで確認できるの？

Binanceの公式サイト内にある「手数料」から、確認することができます。
ログインすることで、自分の手数料レベルもチェック可能です。
また、注文画面でも手数料レベルは確認することができます。

Binanceを利用するのは、違法って聞いたことあるけど大丈夫？

違法ではありません。
Binanceは、国内の暗号資産（仮想通貨）取引所交換業の登録を行っていません。
無登録の場合、日本人居住者は取引できないと定められています。Binance側はあくまで、海外に住む日本人向けに日本語対応しているという姿勢を取っています。万が一法律的にNGとなっても、ユーザーに対する罰はありません。
罰則を受けるのはユーザーではなくBinance側となります。
Binanceの公式ブログでも、日本の金融庁と協力して、日本市場での完全な法律遵守を確保するとの見解も示しています。
投資は自己判断とはなりますが、Binance側も反発的な態度を取っているわけではありません。その点は、安心材料といえるでしょう。

取引手数料はいくら？

Binanceは、一律0.1％です。
1回の取引ごとに発生するため、取引回数は少なくすることをオススメします。

Binanceの手数料を安くする方法はある？

BNB（バイナンスコイン）を利用することで、最大25％お得になります。
設定方法も3分程度で完了します。

Binanceのスプレッドはいくら？

取引を行う上で、スプレッドは発生しません。
コンバート（両替）の際に、若干のスプレッドが発生します。

Binanceの手数料に関するまとめ

本記事では、Binanceの手数料について解説しました。

おさらいとして、Binanceの手数料は下記5つにまとめることができます。

利用回数によるものの、国内の取引所より安く利用する事が可能です。

また、BNBを利用することで、最大25％もお得に利用できます。

口座開設までの手順も、身分証の提出が不要です。

この機会にBinanceで資産運用など、楽しんでみてはいかがでしょうか。