Binanceは、本人確認(KYC)なしで利用できるのか知りたい。
過去にハッキングされた事例もあり、Binanceに個人情報を提供するのに不安がある。
このように思っていませんか。
Binanceは金融庁に登録しておらず、過去に2回も警告を受けている取引所ですので、不安があるのも当然です。
しかし、Binanceは2段階認証を実施していたり、パスワードを数回間違えるとロックがかかり、ロック解除までにさまざまな書類を提出したりしないと解除できません。
海外取引所はBinance以外にもありますが、Binanceのセキュリティは高いといえ、個人情報漏洩のリスクも低いので安心して取引できます。
今回の記事では、Binanceの本人確認(KYC)の登録手順から、トラブル対応まで詳しく解説していきます。
この記事を読めば、Binanceへ個人情報を提供する不安がなくなり、本人確認登録も問題なくできるようになります。
今後、Binanceを使っていきたい方は、ぜひ最後まで読み進めてみて下さい。
Index
Binanceは本人確認(KYC)が必須
Binanceは2021年10月19日より本人確認(KYC)が必須になりました。
なぜならBinanceは、不正や汚職、マネーロンダリング、テロリストの資金調達から、ユーザーアカウントを保護するように設計されているからです。
本人確認が完了していなければ利用できるサービスは制限され、仮想通貨の入金や取引ができません。
今後Binanceで仮想通貨を運用していくには、本人確認登録を済ませ、アカウントの安全性を高めながら運用していきましょう。
Binanceの本人確認(KYC)登録は2種類
Binanceの本人確認には、次の2種類があります。
- 認証(インターメディエイト)
- 認証プラス(アドバンス)
2つの違いは次のようになっています。
▼認証と認証プラスの違い
認証(インターメディエイト) | 認証プラス(アドバンス) | |
フィアット入金&出金制限 | $50,000/日 | $2,000,000/日 |
Binanceカード | なし | あり |
ではここで、2つの本人確認について具体的に解説していきましょう。
1.認証(インターミディエイト)
最初に「認証」はBinanceの口座開設後に必ず実施しなければ、入金や取引ができません。
ユーザーが認証を済ませると、Binanceで利用できるサービスが次のようになります。
▼認証(インターメディエイト)完了で利用できるサービス
フィアット(法定通貨)入金&出金制限 | $50,000/日 |
仮想通貨入金制限 | 無制限 |
仮想通貨出金制限 | $8,000,000/日 |
PSP(ピアツーピア)取引制限 | 無制限 |
認証の内容 | 本人確認書類のアップロード・顔認証 |
その他利用できる機能 | ・LPD ・OTC |
認証登録が完了すると入金可能金額が増えたり、P2P(ピアツーピア)といった方法も利用できたりします。
そのこ
P2Pとは、不特定多数の端末がサーバを介さずに、端末同士で直接データファイルを共有できる通信技術です。
次に認証プラスについて見ていきましょう。
2.認証プラス(アドバンス)
Binanceのもう一つの本人確認である「認証プラス(アドバンス)」の登録は任意です。
認証プラスに登録する人は、多額の資金を取引して収益化したい人向きです。
認証プラス(アドバンス)で利用できるサービスは次の通りです。
▼認証プラスのサービス
フィアット(法定通貨)入金&出金制限 | $200,000/日 |
仮想通貨入金 | 無制限 |
仮想通貨出金 | $8,000,000/日 |
PSP(ピアツーピア)取引制限 | 無制限 |
認証の内容 | 住所証明書 |
その他利用できる機能 | ・LPD ・OTC ・バイナンスカード |
バイナンスカードとは、ユーザーのバイナンスアカウントに接続されているVisaデビットカードです。日本在住者の方はあいにく利用できず一部の国のユーザーのみ利用できます。
認証プラスが承認されるまでの具体的な手順は、後述していきます。
では次に、本人確認に必要なものを見ていきましょう。
Binanceの本人確認(KYC)に必要な書類
次にBinanceで本人確認するのに必要な書類を認証、認証プラスで順番に解説していきます。
認証(インターメディエイト)
まず「認証」で必要な書類は次の通りです。
- 運転免許証
- パスポート
- マイナンバーカード
上記3つのうちいずれかを準備しましょう。
Binanceは運転免許証の提出を推奨しております。
認証の提出には書類の写真撮影のほかに、顔認証も実施していきます。
顔認証はパソコンやスマホのカメラを起動し、ガイダンスの指示通りに実施すれば問題なく登録できます。
認証を実施するときも日本語対応なので安心です。
認証プラス(アドバンス)
認証プラスを登録するには、次のような住所証明の書類が必要です。
- 銀行の取引明細書
- 公共料金の請求書
- インターネット利用の請求書
上記3つのうちいずれかを準備しておけばスムーズに登録できるようになります。
Binanceで本人確認(KYC)する手順
ではここで、本人確認(KYC)を登録する手順を解説していきます。
なお本人確認は特別難しい作業ではなく、およそ10分ほどでできます。
認証(インターメディエイト)
口座開設後、「人型マーク」を選択し、「身分証明」を選びます。
「認証」項目にある、「今すぐに始める」を選択し、本人確認画面を開きましょう。
本人確認画面が開いたら次に、個人情報を入力していきます。なお「ミドルネーム」は空白のままでも問題ありません。
本人確認書類を提出しましょう。Binanceは運転免許証を推奨していますが、IDカード(マイナンバーカード)やパスポートでも利用できます。ここでは運転免許証を使っていきます。
注意事項が出てくるので、「はい」を選択し、本人確認書類をアップロードする作業をやっていきましょう。
アップロード画面に切り替わるので、運転免許証を撮影し、パソコンかスマホで本人確認書類をアップロードします。
事前に撮影したものはアップロードできません
書類のアップロードが完了しました。
運転免許証のアップロードができたら、次に顔認証を実施します。注意事項をよく確認し、「はい」を選択します。
顔認証は日本語ガイダンスがあるので、指示に従いましょう。
顔認証が完了したら、Binanceの審査が終わるまでしばらく待ちます。
以上で認証(インターメディエイト)の申請は完了です。
次に認証プラスの登録方法について解説していきます。
認証プラス(アドバンス)
認証(インターメディエイト)が完了すると、認証プラス(アドバンス)の申請が可能になります。
ここでは認証プラスの手順を解説します。
個人認証のページに切り替わったら、「認証プラス」の項目より「今すぐにはじめる」を選択します。
「住所証明」が表示されるので、国/地域・居住住所・郵便番号・市を入力し、「はい」を選択します。
次に「住所証明」をアップロードします。「ドキュメント」より、提出可能な住所証明書が表示されますので1つ選びましょう。
住所確認書類を撮影したら、「はい」を選択します。
書類のアップロードが完了したら、認証プラス(アドバンス)の申請は完了です。
Binanceから審査結果が来るまで待ちましょう。
以上で、Binanceの認証プラス(アドバンス)の申請は完了です。
次に、本人確認できない原因について見ていきましょう。
Binanceで本人確認(KYC)できない原因と対処方法
Binanceで本人確認してみたものの、登録できないこともあります。
ここでは本人確認できないと考えられる原因を3つ解説していきます。
- 提出した住所と入力した住所に違いがある
- 身分証明証がうまく撮影できていない
- 提出する身分証明書が間違っている
1つずつ順番に見ていきましょう。
1.提出した住所と入力した住所に違いがある
Binanceの本人確認は、撮影する書類と入力した住所の漢字が違っていたり、番地が抜けていたりすると認証できません。
また、誤字脱字があっても認証できませんので注意しましょう。
一字一句同じであるようにしましょう。
2.身分証明証がうまく撮影できていない
身分証明書をするときは、写真撮影画面の枠内に収まっていなかったり、顔写真や名前、生年月日などがしっかり写っていなかったりしていないか確認しましょう。
また、部屋が明るすぎたり、暗すぎたりしても承認されず、再撮影することになりますので注意しましょう。
帽子やサングラスも外しましょう。
3.提出する身分証明書が間違っている
Binanceの本人確認に必要な書類は、先述したようにマイナンバーカード、パスポート、運転免許証のいずれかです。
また認証プラスは住所を証明できるものなので、住民票など一部のものに限定されるので注意しましょう。
保険証は顔写真がないため対応していません。
以上がBinanceで本人確認できないと考えられる原因です。
Binanceの本人確認(KYC)に関するQ&A
ここでは、Binanceの本人確認に関する質問をまとめてみました。
本人確認するときの参考にしてみてください。
認証(インターミディエイト)の顔認証がうまくいきませんがどうしてでしょうか?
明るい場所で撮影するのが最も効果的ですが、お持ちのスマートフォンが古い場合も認証しにくいです。パソコンで撮影するか新しいスマートフォンで撮影してみましょう。またファイルサイズが5MB以上だと、サイズが大きく再撮影になります。対策としては一度写真をとり、サイズを確認してみると良いです。
どうしても顔認証ができないときのBinanceの対応は?
サポートセンターに問い合わせたところ、紙に「西暦、月、日にち、バイナンスのユーザーID」を書きます。
さらに免許証かパスポート(顔写真のあるもの)と一緒に持ちながら、写真撮影してBinanceに送信しましょう。問題がなければ10分ほどで承認完了となります。ちなみに日本語対応してますのでお試しください。
パソコンにカメラがついていませんが、どうしたらよろしいでしょうか?
パソコンにカメラがついていない場合は、「私の端末にはカメラが付いていません」をクリックしましょう。QRコードが表示されるのでスマートフォンで読み取り、撮影してアップロードします。本人認証(KYC)は1日に10回までできますので、挑戦してみましょう。
Binance(バイナンス)に本人認証はどのぐらい時間がかかりますか?
認証(インターメディエイト)では、およそ1時間で承認されますが、長い場合は数日かかります。認証プラス(アドバンス)はスムーズに進んでも1日、長い場合は1週間以上かかります。Binanceで多額の資産を運用したい場合は、日にちに余裕を持って本人申請すると良いでしょう。
Binance(バイナンス)の認証プラス(アドバンス)が利用できませんがどうしてでしょうか?
Binanceでは、認証(インターメディエイト)を完了させてから認証プラス(アドバンス)へ申請が可能です。
Binanceの本人確認に個人情報を提出するのが不安ですが、大丈夫でしょうか?
まず、Binanceのセキュリティは非常に高くなっているので安心です。例えば2段階認証を設定したり、パスワードを5回間違えるとログインできなくなるシステムを組み込んでいます。Binance過去にハッキングにあったり、金融庁から2回ほど無許可で運営したりしていたので、警告を受けています。こういった経験からBinanceはセキュリティを高く設定しているのです。
Binanceで本人確認(KYC)して仮想通貨を運用しよう
今回はBinanceの本人確認について解説しました。
ここでまとめです。
- Binanceで取引するには本人確認登録が必須である
- Binanceの本人確認登録は、認証と認証プラスの2種類がある
- 本人確認登録は「認証」は必須だが、「認証プラス」は任意である
- 「認証」の提出書類は、顔写真付きのもの(運転免許証、マイナンバーカード、パスポート)でないと承認されない。
- 「認証プラス」の提出書類は、公共料金で氏名や住所のわかるものを提出する
- Binanceはセキュリティが高く安心できる取引所である
以上を解説しました。
Binanceの本人確認は、登録されるまでの時間を必要とする場合があります。
特に認証プラスを登録し、多額の仮想通貨を運用したい方は余裕を持って申請していきましょう。
Binanceに本人確認申請するときは、ぜひ参考にしてみて下さい。