「仮想通貨を初めてみたいけど、買い方がわからない」「MEXCの操作方法がわからない」といった方は多いと思われます。
今回はそんな方へ向けて、1,000万人以上に利用されている海外大手仮想通貨取引所「MEXC(旧MXC)」の使い方を解説します。
注意点やよくある質問も併せてご紹介しますので、ぜひ最後までお付き合いください。
Index
MEXCとは
まずはMEXCの基本情報を整理します。
本拠地 | シンガポール |
利用者数 | 1,000万人以上 |
対応地域 | 日本を含む170以上の国と地域 |
日本語対応状況 | アプリ版・WEB版共に対応 |
手数料率(現物取引) | Maker:0.00%(期間限定。通常時は一律0.02%) Taker:0.02% |
対応する取引 | 現物取引・先物取引・DeFi(分散型金融)・スワップ運用・ETF(上場投資信託)・マージン取引・P2P取引 |
取引通貨数 | 1,400種類以上 |
最大レバレッジ倍率 | 200倍 |
独自トークン | MX |
MEXC(エムイーエックスシー)は、2018年の4月に設立された仮想通貨取引所です。
本拠地はシンガポールにあり、対応する国と地域は170以上と、急速にグローバルで事業を展開しています。
日本にも事業を展開しており、アプリ・WEBサイト共に日本語へ対応済み。
利用者数は全世界で1,000万人を超え、CoinMarketCapのデリバティブ取引所ランキングでは、Binance(バイナンス)に次ぐ世界第2位に位置しています。
現物取引手数料は一律0.02%(現在は期間限定でMakerの手数料が無料)と相場の0.01%より高く設定されています。
また、先物取引(デリバティブ取引)は条件によって手数料率が変動し、以下のようになります。
先物取引口座残高(USDT) | 過去30日間の取引量(USDT) | 手数料率(Maker/Taker)% |
0~ | 0~ | 0.02 / 0.06 |
10,000~ | 10,000,000~ | 0.019 / 0.057 |
20,000~ | 20,000,000~ | 0.018 / 0.054 |
50,000~ | 50,000,000~ | 0.017 / 0.051 |
100,000~ | 100,000,000~ | 0.016 / 0.048 |
200,000~ | 200,000,000~ | 0.015 / 0.045 |
500,000~ | 500,000,000~ | 0.014 / 0.042 |
※先物取引口座残高または過去30日間の取引量のどちらかが基準を満たしている場合の手数料率です。
取り扱い通貨数は1,400以上で、いわゆる「草コイン」が多く存在します。
世界第1位のBinanceにおける取り扱い通貨数は360種類ほどなので、投資の自由度が高いといえるでしょう。
MEXCの口座開設方法
MEXCの口座開設方法を4ステップに分けて手短に解説します。口座開設にはメールアドレスが必要です。
【より詳しく開設方法を紹介した記事はこちら】
- 公式サイトにアクセス
- メールアドレスとパスワードを入力
- メールに届いた認証コードを入力
- アプリで作成したアカウントにログイン
上記画像のように、メールアドレス・パスワードを入力してください。
利用規約をよく確認し、③番の「新規登録」をタップしましょう。
「新規登録」ボタンをタップしたあと、入力したメールアドレス宛に6ケタの認証コードが送信されます。
下記の画面へメールに記載されている6ケタの認証コードを入力しましょう。
入力が完了したら「確認」のボタンをタップします。これにて口座の作成は完了です。
先ほどWEBサイトで口座開設したメールアドレス・パスワードでアプリにログインしましょう。
二段階認証などの重要なセキュリティ対策や、より詳しい開設方法・キャンペーンなどは下記記事にて紹介しています。ぜひ参考にしてください。
【ここに内部リンク】
MEXCへの入金方法
口座開設をするだけでは取引できません。次に、開設した口座への仮想通貨の入金が必要になります。
入金方法は大きく分けて以下の3つです。
- 仮想通貨による入金
- クレジットカードによる入金
- P2P取引による入金
P2P取引による入金はややハードルが高いため、ここでは「仮想通貨による入金」と「クレジットカードによる入金」の2つをご紹介します。
仮想通貨による入金
1つ目におすすめする方法は、日本の仮想通貨販売所を経由して入金する方法です。メリットとして、「日本円で入金できる」「MEXC内での本人確認が不要」という2点が挙げられます。
今回は「コインチェック」または「bitFlyer」での入金方法を以下の5ステップに分けて紹介します。
- コインチェックまたはbitFlyerにて口座開設をする
- 口座へ入金をする
- MEXCにて仮想通貨の種類とチェーンタイプを選択し、アドレスをコピーする
- コインチェックまたはbitFlyerにてアドレスをペーストし、送金する
- MEXCにて着金したことを確認する
口座開設の前に、それぞれの特徴を確認しましょう。
コインチェック | bitFlyer | |
メリット |
|
|
デメリット |
|
|
両者とも口座開設手順はほとんど同じで、以下の6ステップで完了します。
- 表内に記載の公式ホームページへ移動し、「口座開設」または「新規登録」をタップ
- メールアドレス・パスワードを登録する
- 各種注意事項・利用規約をよく読み、「同意する」をタップ
- (コインチェックの場合)本人確認→2段階認証の設定
- (bitFlyerの場合)2段階認証の設定→本人確認
- 入金に使用する銀行口座を登録する
上記のステップ6で登録した銀行口座から、開設した仮想通貨の口座へ日本円を入金します。
これによりコインチェックまたはbitFlyerにて仮想通貨の購入が可能になります。
マイページの画面下部に表示されている「販売所」をタップし、入金に使用したい通貨を購入しましょう。
MEXCでは取り扱い通貨のほとんどが入金に対応しているため、基本的にどの通貨を選択しても問題ありません。
迷う場合は有名なBTCやXRPをおすすめします。
MEXCにて、「ウォレット」から「概要」をタップします。
画面が遷移したら、「入金」をタップし、入金する通貨とネットワークを選択します。
※通貨とネットワークは絶対に間違えないようにしてください。設定を間違えた状態のアドレスに入金を行うと、資産は基本的に消失します。
アプリまたはWEBページから、「暗号資産の出金」へ行き、送金する通貨を選びます。
さきほどMEXCにてコピーした入金用アドレスをペーストし、送金を実行します。
※通貨・ネットワークタイプ・アドレスが間違いないことをよく確認してください。間違えた場合、資産を失うことになります。
MEXCへ行き、コインチェックまたはbitFlyerから着金したことを確認しましょう。着金にかかる時間はネットワークタイプや混雑状況によって変動し、短くて5分、長くて30分以上かかる場合があります。
クレジットカードで入金
クレジットカードでの入金による最大のメリットはその「手軽さ」です。国内取引所を経由することなく、MEXC内で直接仮想通貨を購入できます。
購入手順は以下の4ステップです。
- クレジットカード購入画面へ行く
- 購入したい通貨と金額を入力する
- お支払いの方法を選ぶ
- クレジットカード情報を入力する
公式ページ上部にある「OTC取引」をタップし、一番上に表示される「デビット/クレジットカード」をタップします。
次に、支払いの方法を設定します。
①で示している箇所へ希望する入金額を入力しましょう。最低入金額は10USDです。
上記画像の②で示している箇所にて、使用するデビット/クレジットカード情報を入力します。
対応するブランドは、VISA・Mastercard・JCB・DISCOVERの4つです。
クレジットカードでの入金では、先にMEXCでの本人確認を完了させる必要があります。
本人確認方法はこちらの記事にて解説していますので、参考にしてください。
クレジットカード情報を入力する画面が表示されたら、カード番号・有効期限・セキュリティコードの順に入力し、「続ける」をタップします。
これにてクレジットカードによる仮想通貨の購入は完了です。
MEXCでの取引方法
ここからは、仮想通貨取引において主流である以下3つの取引方法を紹介します。
- 現物取引
- ETF
- 先物取引
現物取引の手順
現物取引とは、実際に暗号資産を購入したり、自分が保有する暗号資産を売却したりすることを指します。
実際に保有する通貨でのみ取引が可能なため、まずは暗号資産の購入が必要です。基本的に暗号資産の価値が上がった場合にのみ利益を出せます。
例えば、1BTC=200万円のときに1BTCを買い、1BTC=400万円のときに保有する全てのBTCを売却すれば200万円の利益です。
やり方は、まず「取引」をタップし、一番上に表示される「現物取引」へ行きます。
それぞれ購入したい通貨の種類と数量・売却したい数量(指値・トリガー注文の場合は約定価格)を入力し、注文ボタンをタップします。
注文方法には以下の3種類があり、それぞれメリット・デメリットがあるのでよく確認しましょう。
指値注文 | 成行注文 | トリガー注文 | |
メリット | 指定するマーケット価格で約定される | 注文した時点でのマーケット価格で約定されるから早い | 指定したマーケット価格で約定される。常にマーケットを監視する必要がない |
デメリット | 約定に時間がかかることもある | 注文時に瞬間的に下落した場合、その価格で約定されることもある | 価格変動が激しい場合、実行されない可能性がある |
ETF
MEXCにおけるETF(上場投資信託)は、レバレッジのかかった新しいデリバティブ商品です。
取引自体は上記の現物と同じようにできますが、トークン(通貨)自体にレバレッジが掛かっており、強制決済リスクなしで通常よりも高い収益性を実現しています。
例えば、BTC3L(L=Long)の場合、BTCの価格が1%上昇するとBTC3Lの価格は3%上昇します。一方、BTC3S(S=Short)は3%下落します。
「ETFs」をクリックし、「レバレッジETF」へ行きます。
購入したいレバレッジトークンを選択し、あとは現物取引と同じように取引します。
先物取引
先物取引は、証拠金(保証金)が必須になります。レバレッジも掛けることができ、例えば10倍のレバレッジを掛けた場合、1%の価格変動で10%の利益または損出になります。
強制決済リスク(証拠金が全て失われる)があるため、レバレッジ取引は自己責任でやりましょう。
例えとして、売り注文で2週間後に期限を設定したとします。期限までに購入時の1BTC=200万円で売却する約束をします。
仮に期限でBTC価格が250万円だった場合、相場より50万円安く売却する(買い戻す)ことになります。
一方、150万円だった場合、相場より50万円高く買ってもらえるというわけです。
無期限の取引の場合、自分の好きなタイミングで決済できます。
取引をするには、「先物取引」をタップし、「先物取引の概要」へ行きましょう。
画面に表示される指示に従って取引を開始してください。
MEXCのDeFi
DeFi(Decentralized Finance、ディファイ)とは、分散型金融と呼ばれ、政府や銀行を介さずに金融取引ができるブロックチェーン上の仕組みのことを指します。
ここからは、MEXCで取り扱いのある以下3つのDeFiを紹介します。
- MX-DeFi
- MEXC-ステーキング
- ETHステーキング
MX-DeFi
MX-DeFiは、MEXCによって提供される新しい金融商品です。
MXを始めとしたBTCなどの保有する資産を預け、流動性を提供することにより、利回りを得られます。
「ファイナンス」をタップし、上から6つ目の「MX-DeFi」へ行き、取引したい金融商品を選択しましょう。
MEXC-ステーキング
MEXC-ステーキングは、特定の通貨を保有するだけで利回りを得られる仕組みです。
保有することにより、売り圧の抑制やブロックチェーンの維持に貢献するため収益が得られます。
しかし、ステーキングの期間が指定されている金融商品では、その間の売買ができません。
「ファイナンス」をタップ後に上から8番目の「MEXC-ステーキング」を選択し、金融商品を選びましょう。
ETHステーキング
ETHステーキングは、ETHでのみ可能なステーキングです。
Ethereum 2.0ネットワークにおけるトランザクションのスピードや、持続性の向上を支えます。
ステーキングしたETHは1〜2年ロックされますが、ステーキング開始時にETHと同じ価値を持つBETHを貰えます。
BETHは通常の現物として取引可能です。
「ファイナンス」をタップし、一番下にある「ETH2.0ステーキング」を選択することで取引できます。
MEXCの使い方に関するQ&A
よくある質問・その他Q&Aとして以下3つを紹介します。
- 本人確認しなくても取引はできる?
- 取引手数料を抑えるには?
- MEXCでの取引は安全?
本人確認しなくても取引はできる?
入金や現物取引などの基本的な機能は本人確認なしで利用できます。しかし、ステーキングを始めとした様々な取引やその他機能が多く制限されるため、特別な理由が無い限りは本人確認を行いましょう。
取引手数料を抑えるには?
MEXCが発行する独自トークン「MX」にて手数料を払うことで手数料が20%割引になります。また、MXの保有量に応じて最大60%の手数料が還元されるので、活用すれば他の取引所より安い手数料で取引できます。
MEXCでの取引は安全?
MEXCでは、下記のようなセキュリティ対策が取られています。
- Google認証
- ログイン通知機能
- アンチフィッシングコード
- SMS認証
- メール認証
また、顧客の資産はコールドウォレット(インターネットに接続されていないウォレット)に保管され、ハッキング等による資産流出リスクが最小限になるよう設計されています。
しかし、海外の取引所は基本的に元金や利益の保証がないため、FTXの取り付け騒ぎのような事案が発生した場合、資産が帰ってこないこともありえます。
あくまで自己責任で取引するようにしましょう。
心配な場合は「コインチェック」などの国内取引所の利用を推奨します。
まとめ
今回は仮想通貨取引所「MEXC」の使い方をご紹介しました。
仮想通貨は資産を増やす可能性・減らす可能性のどちらも孕み、完全なる自己責任の世界です。取引はよく勉強してから始めるようにしましょう。